自分にとってblogは人生の覚書。Art、映画、音楽に関するTopicsを新旧おりまぜ日々更新中。毎日ココロに浮かんでは消える想いなどつぶやきます。たまに旅をします。(c) jigenlove All rights reserved.


by jigenlove
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カテゴリ:本( 32 )

アイディアとは魚のようなものだ。
小さな魚をつかまえるなら、浅瀬にいればいい。
でも大きな魚をつかまえるには、深く潜らなければならない。
水底へ降りていくほど、魚はより力強く、より純粋になる。
巨大であり抽象的だ。そしてとても美しい。

 私はある特別な魚を探している、私にとって大切なのは、映画に翻訳できる魚だ。
でも水底には、あらゆる種類の魚が泳いでいる。ビジネス向きの魚。スポーツ向きの魚。
万物の用途に向いた魚がいる。


デイヴィッド・リンチ 著
『大きな魚をつかまえよう』


リンチはこの本で、瞑想が自身の創造物に多大な影響を与えていることを率直に、詩的に語っている。

私にとってそれは、大きな魚を探すために、より深くダイヴする方法なのだ。

瞑想を始める以前の憂鬱感や怒りを、「窒息用ゴム製道化服」とまで呼んでいる。
息苦しいしゴム臭いんだ。でもひとたび瞑想を始めて内へ飛び込めば、そんな道化服も消え失せる。瞑想すれば君も、最後にはその悪臭がどんなにひどいものか気づくだろう。消えてしまえば君は自由だ。
怒り、憂鬱、悲しみといった感情は物語の中では美しいけれど、映画監督や芸術家にとっては劇薬でもある。これは想像力をしめつける万力のようなものだ。いったん締め付けられると、ベッドから這い出すのも困難になり、想像力やアイディアが湧き出す経験も乏しくなってしまう。想像するには明快さが必要だ。アイディアを捕まえなくちゃならないからさ。

芸術家や小説家など、あらゆるクリエイティブな仕事をする人には苦悩がつきものか?という疑念にも、リンチは明快に答えている。
芸術家が葛藤やストレスを理解するのはいいことだ。そこからアイディアが得られる。でも請け負ってもいいが、過度のストレスがあれば創造などできない。過度の葛藤もまた創造の妨げになるだけだ。葛藤を理解しても、実際に生きる必要はないんだ。
芸術家であれば、怒りに囚われることなく、ただその感情を理解すべきだ。

彼ほど独特で魅力ある闇を描く映像を撮れる人はなかなかいない。でも彼の率直で真摯な言葉を読んでいると、ますます好きになった。特に惹かれた言葉を最後に引用する。
私はモンタナ州ミズーラ出身の何の取り柄もない男だ。やるべきことをやって、あとは他の人たちと同じように、人生を下っていくだけだ。

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by jigenlove | 2013-08-01 12:13 |

いつも一回だけ

”人生には、そんなに同じことが何度も起きるわけじゃない。いつも一回だけ起きるものだ。その一回に何をするか、それこそが、その人なのではないか、と。

結論から言えば、私はやはりそうは思いません。我々が刻一刻と経験する人生が、すべて、我々の人間性に対する試煉であるという考え方は、私には過酷に感じられます。人間が試みられるという考え方は、悪魔的です。”

『空白を満たしなさい』
平野啓一郎:著
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by jigenlove | 2013-04-17 23:11 |

人生の半ばを過ぎると

人生の半ばを過ぎると、生と共に死ねる人間だけが溌剌とした人生を送ることができる。なぜなら、人生の真昼に潜む秘密の時間に放物線が向きを変え、死が生まれてくるのだ。
人生の後半を象徴するのは上昇、進展、増大、繁栄ではなく、死である。終わりが目標なのだから。
充実した人生を送ろうとしないのは、終わりを受け入れようとしないのと同じである。
どちらも生きようとしないのだ。生きようとしないことは、死のうとしないことである。成長と衰退が1つの曲線を作るのだ。


マンガユング心理学入門
心のタイプ論、夢分析から宗教、錬金術まで
文:Maggie Hyde
絵:Michael McGuinness
訳:小林 司
ブルーバックス 講談社



Selah Sue - Daydreamer
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by jigenlove | 2012-04-11 10:44 |

役にたたない日々

役に立たない日々
佐野洋子:著

癌で去年の暮れに亡くなった佐野洋子さんのエッセイ。
絵本界の大ベストセラー、『100万回生きた猫』の作者です。

毎日の生活や気分の浮き沈みを率直に語る様子がなんとも愉快で、駅でアハハと笑ってしまう。
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by jigenlove | 2011-01-07 23:54 |
少し長いが、いい提言なのでメモ。

1.物事というのは外見通りに,ひどいことが多い。

2.何も助けにならないのに,どうして嘆くのか?何も助けにならないからこそ,我々は泣くのだ。

3.絶望的に感ずることに対して,何ができるだろうか?行きづまりの事柄に対して,何がおかしいのかしばらくの間はわからないものだ。

4.それに耐えることはできるものだ。

5.自分が十分に準備ができているものに対して,重要な試みを始めたことは私はいまだかつてない。

6.する価値のあること全てが,うまくやってのける価値のあるものとは限らない。

7.全てをうまくやってのける方法などない。失敗は避けられない。

8.もしも痛みに必要以上の関心を払うならば,楽しむ機会をいくらか失ってしまうだろう。

9.逃亡とは汚い言葉ではない。自分の目の前に起きることに常に直面できる者などひとりもいないのだ。

10.時には口実を言うのもよい。口実を言うことに伴う唯一の危険は,口実を言わないふりをすることである。

11.何も計算はできない。人生というものは何か特定のものではないからである。

12.我々は皆孤独であることを覚えておくとよい。このことは,皆が同じ状況にいることを知らせてくれるのを助けてくれる。ただし,何らかの助けにはなるが,全てを助ける訳でもない。

13.自分の状況だけが特別だと人は主張する。皆が本当に凡庸であることを受け入れることほど難しいことはない。

14.もはや誰かが私のことを愛しているとか,愛していないとかは全く興味がない。そこそこに適当に扱ってくれれば,もうそれでよしとしよう。

15.事態を変化させることが絶望的であっても,今まで通り他人にやさしくする態度を取り続けなければならない。

16.自分にとって最善なことでも,十分によいことではないかもしれない。それでも,それをしなければならないかもしれない。

17.私の具合はよくない。あなたの具合もよくない。そして,それで万事よしなのだ。



(『シューラーの認知療法入門』p.92-93から)

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by jigenlove | 2010-04-09 01:49 |

豊かさについて

"正直に言って仕事は好きではない。
でも仕事の中にあるもの、つまりそれを通じて自分を見つけることができるという機会はとても大事だと思っている"
『闇の奥』の登場人物、マーロウの科白
ジョセフ・コンラッド/著


"アメリカ人が裕福ながらも不幸な国民であることは周知の事実だが、それでも僕たちはほとんどいまだに、あともう少しお金があれば人生を軌道に乗せることができのにという思いこみの中で生きている。そのようにして、現代社会では宝くじが救世主的なメタファーになり、それを購入する者はものすごい強運に恵まれ、経済的なあらゆる不安から一気に解放されることを願っているのだ。"
『旅に出ろ!ヴァガホンティング・ガイド』
ロルフ・ポッツ/著
ロバート・ハリス/訳 ソニー・マガジンズ

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by jigenlove | 2008-11-29 00:11 |
"生産されたものはすべて消費すべし、そして消費という特権を得るためには労働しなければならないという社会からの要求、そんなくだらないものに応える気は彼にはさらさらない。
・・・・・・・いずれにしろ、その手のものは一週間もすればすべてゴミ箱行きなのだ。そんなものは生産、労働、消費というシステムにおける個性のない代物でしかない"
ジャック・ケルアック/著
『禅ヒッピー』


"いったん旅が計画され、準備が整えられ、その実現が身近に迫ると、新たな要因がそこに入り込んで事態を支配し始める。放浪の旅、冒険の旅、探求の旅、いわばそれらはひとつの存在であり・・・・どれをとっても他と同じものはない。
いくら細かく計画を練り、事前の対策を整え、それに固執しようとしたところで、いっさいは無駄なのである。何年ものあがきの後で結局我々は、自分が旅をするのでなく、旅が自分をどこかに導いてくれることを発見するのだ。"
ジョン・スタインベック/著
『チャーリーとの旅』

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by jigenlove | 2008-11-28 01:00 |
"らは希望がなくては生きていけないが、逃避できる可能性がなくても生きていけない。それがなければ、都市の生活は人間すべてを犯罪とドラッグと精神病院へと追いやってしまうだろう
エドワード・アビー
『砂の楽園』 越智道雄/訳 東京書籍


"2000年度には修道院に短期滞在するような形で、25万ものパッケージ旅行が企画され、ほぼ完売状態だったというのだ。ギリシャやチベットをはじめとするいわゆる聖地と呼ばれる場所は、いまやツーリストたちの熱い視線を浴びていて、旅行業界の専門家も、このような「癒しの旅」がブームになっている背景には、「仕事で成功を収めることを目的に、多忙な毎日を送ってきた人がよりシンプルに人生を求めはじめている」という事実があると分析している。

当然これはあえて誰も指摘しないところだけれど、よりシンプルな人生を見出すためにパッケージ旅行という商品を買うことは、一枚の鏡を使って鏡を見ていないときの自分がどのように見えるかを見ようとしているようなものだ。実際にそこで売られているのは、よりシンプルな人生というロマンチックな「概念」であり、たかが一週間か十日ほどそのような旅行をしたところでどっぷり浸った日常から離れることなどできはしない。"
ロルフ・ポッツ/著
『旅に出ろ!ヴァガホンティング・ガイド』
ロバート・ハリス/訳 ソニー・マガジンズ

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by jigenlove | 2008-11-28 00:32 |

人生はゲームだ、

「人生はゲームだ、と気持ちを切り替えることによって------つまりこの場合は放浪の旅をその内部に組み込んだゲームということになるわけだけれども------時間こそが唯一の所有物となり、その時間の中では誰もが平等に豊かな存在であることを知るようになる。
もちろん生活していくためのお金は必要だが、充実した人生を送るのに必要なのは時間なのだ。
だから、必要最低限の暮らしを確保するのにある程度のお金は節約して貯めておくにしても、時間だけは気前よく贅沢に使い、火がともってこそのろうそくであるように人生の価値をみずから創造していくことが大切である。オーケー?」

word by.エド・バーリン
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by jigenlove | 2008-11-27 01:58 |
”過ぎたことは過ぎたことでしかないのにそれを変えたいと思うからややこしいねんなあ、
ほんまは次の瞬間自分がすることが後から考えたらめっちゃ大事なことなんかもしれへん”



『ガールズ・ファイル~27人のはたらく女の子たちの報告書~』
柴崎友香/著
マガジンハウス

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by jigenlove | 2008-04-05 21:57 |